背景
前に書いた名刺のQRコードは、QRFYというサービスで作った。8月に入ってから、そのQRFYから「[緊急] QRコードの1つがスキャンされましたが無効です」というメールが、ほぼ毎日届くようになった。9月4日の時点で14通。
さすがに気になって、AIに調べてもらった。
名刺のQRを読んでみる
名刺の画像をAIに渡して、QRコードの中身を取り出してもらった。入っていたのは自分のHPのURLではなく、QRFYのサーバーを指す短いURLだった。
QRコードには2種類ある。URLをそのまま埋め込んだ静的QRと、作成サービスのサーバーをいったん経由して転送する動的QRだ。
動的QRは、あとから転送先を変えられて便利な反面、サービス側が止めたら読めなくなる。つまり「印刷した紙が使えるかどうかを、他社のサーバーが決めている」ということだ。
QRFYの無料トライアルは8月7日に終わっていた。それ以降、このQRを読むとQRFYの案内ページに飛ばされて、HPには届かない。メールが届き始めた時期とも合う。
刷り直すつもりで準備した
有料プランに入れば復活する。でもそれだと、名刺が世の中に残っているかぎり払い続けることになるので、選ばなかった。
HPのURLを直接埋め込んだ静的QRを作り直して、名刺を刷り直すことにした。AIに頼んで、色は初版の名刺に合わせ、印刷用のSVGとPNGを用意してもらった。作ったQRがHPのURLとして読めることも、その場で確かめた。
配ってしまった名刺は救えない。ただ名刺の表にはURLも印字してあり、手で打てば届くので、致命的ではない。
紙の名刺は、普通に読めた
2日後、手元の紙の名刺をスマホで読んでみたら、普通にHPが開いた。あれ?
紙の名刺を写真に撮って、あらためてAIに読んでもらった。中身は自分のHPのURLそのもの。静的QRで、QRFYは経由していなかった。印刷した名刺は有効で、刷り直しはいらない。
では最初に読んだQRは何だったのか。あれは名刺の記事に載せた画像で、Canvaで作ったデザイン段階のものだった。Canvaの上ではQRFYのQRを置いていたが、なおみんが印刷用のデータをIllustratorで作り直してくれたときに、QRも静的なものに置き換わっていたようだ。
早とちりの原因は単純で、記事の画像を実物の名刺だと思い込み、紙の名刺を誰も確かめなかったこと。印刷物のことは、印刷された現物で確かめる。
メールの正体
紙の名刺からは、あのメールは発生しない。記事の画像に写っているQRを、サイトを見た誰か、あるいは自分がスマホで読んだ分が、QRFYの側で「スキャン」として数えられていたのだと思う。
メールは毎日ほぼ同じ時刻に届いていた。スキャンのたびに飛んでくる通知というより、定期的なお知らせに近い。件名の「緊急」は、真に受けなくてよかった。
後始末
記事の名刺画像は、QRの部分をぼかした。連絡先のぼかしと同じ調子でそろえ、加工後に読み取れなくなったことも確認してある。QRFYのアカウントは削除した。
作り直した静的QRは、次に印刷物を作るときの予備として取っておく。
印刷物にQRを載せるときは、刷る前に中身を読んで、自分のURLがそのまま入っているかを見るとよい。QRを読み取って、出てきたURLを見るだけで確かめられる。
感想
まさかQRコードの生成が有料だったとは。してやられたが、よい経験になった。突貫で名刺を作ったのはよかったが、ガスガスとチェックなしでやると、こういうこともあるよね。
紙の名刺のほうは、QRFYを使っていなくて一安心。QRFYのアカウントは即刻削除した。ほっと一息。