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2026-07-05

FableにAI環境の総点検をまかせてみた

新モデルFableが無料で使えるうちに、Claude Code環境の棚卸しを実施。プラグイン二重化・設定ファイルへのシークレット平文残留など想像より多くの穴が見つかりました。点検から改善・効果確認までAIまかせで完了。ただし認証が必要な操作だけは人間の手作業でした。

背景

新しいClaudeのモデル「Fable」が無料で使えるキャンペーン期間だったので、この機会に日頃使っているAI環境(Claude Code周り)の総点検をFableにやってもらいました。

普段は「動いているからヨシ」で流してしまう設定ファイルやプラグイン、メモリ機能の中身を、まとめて棚卸ししてもらう試みです。結果から言うと、想像よりずっと穴が多かったです。

見つかった問題

Fableに設定ファイル・プラグイン・ログ運用をひととおり調べてもらったところ、こんな問題が出てきました。

  1. プラグインの二重インストール:同じ用途のプラグインが新旧2バージョン両方有効になっていて、セッション開始のたびに約53KBの知識グラフが毎回注入されていました。しかもプロンプト中の「AI」という単語に反応して、無関係なスキルを「必ず実行せよ」と誤発動するフックまで動いていました。
  2. 設定ファイルに認証シークレットが平文残留:過去のデバッグコマンドが許可リストにそのまま保存されていて、その中にOAuthクライアントのシークレットが含まれていました。これが一番の重大案件でした。
  3. 許可リストの肥大化:一回きりのデバッグコマンドが積もり積もって150件超に。
  4. ルールとメモリ機能の矛盾:「AIのメモリ機能は使わず、必ずファイルに記録する」と自分で決めたルールがあるのに、メモリには10件が蓄積されて毎セッション自動ロードされていました。しかも中身には、完了済みの計画や存在しないパスへの参照など、古くなった情報が混ざっていました。
  5. MCPの重複と脆い構成:ローカルに立てたMCPサーバーと公式コネクタが機能重複。しかもローカル側はnpxのキャッシュパスを直接参照していて、キャッシュ掃除で壊れる構成でした。
  6. 自分ルールの実行漏れ:「作業ログは記録したらcommit・push」というルールに対して、未コミットが3件残っていました。

どれも単体では小さな話ですが、「AIに毎日仕事を任せる基盤」がこの状態だったと思うと、定期点検の必要性を痛感しました。

Fableまかせで改善

改善作業もほぼFableまかせで進みました。2日間に分けて実施した内容です。

  • 二重プラグインを両方削除(プラグインの反映にはCLIの完全再起動が必要、という発見もありました。/clearでは消えません)
  • 許可リストを150件超から39件に削減、シークレットを含む行も削除
  • メモリ10件を仕分けして、残す価値のあるものはナレッジ用のファイルに移送、古いものは廃棄。メモリ機能自体は空に
  • MCPをclaude.aiの公式コネクタに一本化して、壊れやすいローカル構成を廃止
  • 未コミットのログをまとめてcommit・push
  • ついでにREADMEの古い記述(前に使っていたエディタ前提のまま)を現状に合わせて全面改訂
  • セッション終了処理(記録→commit→push)を1コマンドでやってくれるカスタムスキルも作成

面白かったのは、セッションをまたいだ「効果確認」までAIが自分でやったことです。再起動後の新しいセッションで「誤発動していたフックが消えているか」「設定が想定どおりか」を確認して、記録に残してくれました。

人間にしかできなかったこと

一方で、全部おまかせとはいきませんでした。

漏洩していたOAuthクライアントの無効化は、クラウドのコンソールにブラウザでログインして操作する必要があり、これは私が手動でやるしかありません。AIは「どのアカウントで・どのURLを開いて・何をするか」の手順書を残作業リストとして用意してくれるので、人間は消化するだけです。

認証・権限まわりの「最後のひと押し」は人間の仕事として残る、というのが今回の実感です。逆に言えば、そこ以外の調査・判断・修正・記録・検証はほぼ任せられました。

まとめ

  • AI環境も放っておくとゴミが溜まる。半年で「シークレット平文残留」「プラグイン二重化」レベルの穴が普通に開く
  • 点検も改善も記録もAIまかせでいける。ただし認証が必要な操作だけは人間が手を動かす
  • 「無料で使えるうちに重めのタスクを」という動機で始めましたが、これは定期イベントにする価値がありそうです